ヨウ素液

学研の付録でヨウ素液を手に入れた僕は、しばらくはそれを眺めたり、でんぷんを紫色に染めるところとかを想像したりして幸せな気分に浸っていたわけですが、次第に飽きてしまい、それは机の中の奥の方に押しやられてしまいました。何年か後に僕はそれを再び発見するんですが、そのころにはヨウ素液への興味もとっくに薄れていて「ああうん」と思いました。しかしこのまま捨てるのも何だと思ったので、台所の流し台にあったジャガイモの皮にヨウ素液をかけてみることにしました。でんぷんが紫色になるところと、そういったことに興味を全く持てなくなってしまったことをひとしきり確認してから捨てました。