思春期×死の恐怖×一休さん

『真夜中に死について一人考える、思春期の一休さん
以前、これについて、延々と想像をめぐらせてみたことがある。
興味深いテーマだ。大した経験もしていない若いうちから、狭い社会の中で世の中の法則を一般化し、妙な悟りを開いてしまい、
凝り固まった思考をしてしまうことが、どれだけ取り返しのつかないことになるか、彼はまだ知る由もない。ただその予感は真夜中にドアをノックするように、襲い来る死の恐怖という形を取って時折具現化されるが、まだその正体についてつかみきれないでいる、小坊主一休。さあ、トンチでどう切り抜ける?
とかいったことについて考えていたわけだが、僕の思春期もまだ終わっていないらしい。